同じギガが二つある
記憶装置の製造元は1ギガバイトを10億バイトとして計算します。一方、基本ソフトは長く1024を掛けてきました。そのため500GBと書かれた装置をつなぐと465GBほどと表示されます。容量が消えたのではなく、数え方が違うのです。正確には、5000億バイトを1024の3乗(1,073,741,824)で割った値が約465.66で、1TBの装置は約931GiBと表示されます。
500GBの記憶装置がパソコンで小さく表示されるのは、1000と1024が混ざって使われているからです。二つのギガの違い、ビットとバイト、実際に使える容量、単位表記の読み方をまとめました。
記憶装置の製造元は1ギガバイトを10億バイトとして計算します。一方、基本ソフトは長く1024を掛けてきました。そのため500GBと書かれた装置をつなぐと465GBほどと表示されます。容量が消えたのではなく、数え方が違うのです。正確には、5000億バイトを1024の3乗(1,073,741,824)で割った値が約465.66で、1TBの装置は約931GiBと表示されます。
計算機は2進法で動くので、2のべき乗の単位が自然です。2の10乗が1024で、この値が1000に近いため、初期にキロという名前をそのまま付けて使いました。のちに混同をなくすため1024基準には別の名前を付けようという標準ができましたが、実際の表記では今も混ざっています。1024基準の名前(キビ・メビ・ギビ・テビ)は1998年に国際電気標準会議が定めました。ただし同じオペレーティングシステムの中でも、メモリーの容量は1024基準、記憶装置の容量は1000基準で書くことがよくあります。
通信の速さは普通、毎秒メガビットで書き、ファイルの大きさはメガバイトで書きます。1バイトが8ビットなので、二つは8倍違います。100Mbpsの回線でファイルが毎秒12MBほどで届くのが正常なのはこのためです。速さが広告より遅く感じられるとき、この単位を取り違えている場合が多いものです。1GBのファイルを100Mbpsの回線で受け取ると、理論上は8,000メガビットを100で割った80秒かかり、実際には通信の付加情報や混雑のため、これより少し長くかかります。
表記の違いのほかにも、実際に使える容量はさらに減ります。ファイル管理の仕組みが使う領域、復旧用の領域、あらかじめ入っているソフトウェアが場所を取るからです。新しい機器を買っても最初から容量が空いていないのはこのためです。ファイルを保存する最小単位であるブロックのため、1バイトのファイルでもディスク上では数キロバイトを占めることがあり、小さなファイルが多いほど実際に使う領域は表示上の合計より大きくなります。
数字を覚えるより、おおよその大きさを知っておくと計画が楽になります。写真1枚は数メガバイト、曲1つも数メガバイト、高画質の映像は1分で数十から数百メガバイトほどです。バックアップや転送にかかる時間を考えるとき、この程度の感覚があれば多くの判断ができます。ただし写真や動画の大きさは解像度、圧縮方式、画質の設定によって何倍も変わるので、正確な値が必要なら実際にいくつか保存して平均を取ってみるのが最も確かです。
大文字と小文字の違い一つで意味が変わるので、表記を正確に読む習慣が大切です。大きなBはバイト、小さなbはビットです。キロは本来小文字のkが標準ですが、大文字のKで書くことも多く、iが入った表記は1024基準であることをはっきり示したものです。
記憶装置やクラウドの料金プランを選ぶときは、いま使っている量だけを見ず、余裕を持たせるのがよいでしょう。表記の違いで7%前後減り、システムや標準アプリが場所を取り、記憶装置はいっぱいになるほど遅くなることが多いからです。一般的には、いま必要な量の1.5倍から2倍ほどを見込めば、数年は余裕を持って使えます。バックアップ用は元のデータより大きくなければならず、複数の時点のバックアップを残すならその分さらに必要です。
データ容量に関する不満の多くは、実際の故障ではなく表記の違いから来ています。次の状況はほとんどが正常な動作です。